森崎書店の日々*八木沢里志

  • 2014/08/01(金) 07:16:33

森崎書店の日々 (小学館文庫)森崎書店の日々 (小学館文庫)
(2010/09/07)
八木沢 里志

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貴子は交際して一年の英明から、突然、他の女性と結婚すると告げられ、失意のどん底に陥る。職場恋愛であったために、会社も辞めることに。恋人と仕事を一遍に失った貴子のところに、本の街・神保町で、古書店を経営する叔父のサトルから電話が入る。飄々とした叔父を苦手としていた貴子だったが、「店に住み込んで、仕事を手伝って欲しい」という申し出に、自然、足は神保町に向いていた。古書店街を舞台に、一人の女性の成長をユーモラスかつペーソス溢れる筆致で描く。「第三回ちよだ文学賞」大賞受賞作品。書き下ろし続編小説「桃子さんの帰還」も収録。


映画は知らなかったので、なんの先入観もなしに読むことができた。森崎書店の日々、と言っても、古書店の日常が描かれているわけではなく、失意の貴子が森崎書店で過ごした日々の物語である。もちろんその日々の中で読書とは縁遠かった貴子が読書の面白さに目覚め、そこからの出会いもあり成長もするのである。なので、本はきっかけに過ぎないのだが、やはりそれは本でなくてはならなかったのだろうとも思われる。桃子さんのその後のことや、和田さんとのその後のことも知りたいと思わされる一冊である。

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