続・森崎書店の日々*八木沢里志

  • 2014/08/01(金) 16:50:01

続・森崎書店の日々 (小学館文庫)続・森崎書店の日々 (小学館文庫)
(2011/12/06)
八木沢 里志

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本の街・神保町で近代文学を扱う古書店「森崎書店」。叔父のサトルが経営するこの店は二年前失意に沈んでいた貴子の心を癒してくれた場所だ。いまでは一時期出奔していた妻の桃子も店を手伝うようになり、貴子も休みの日のたび顔を見せていた。店で知り合った和田との交際も順調に進んでいたが、ある日、貴子は彼が喫茶店で昔の恋人と会っているのを目撃してしまう。一方、病後の桃子を労う様子のない叔父を目にし、貴子は夫婦での温泉旅行を手配するが、戻って来てから叔父の様子はどこかおかしくて…。書店を舞台に、やさしく温かな日々を綴った希望の物語。映画化された「ちよだ文学賞」大賞受賞作品の続編小説。


前作からの懸案事項で、良かったことあり、悪かったことありの続編である。なんといっても桃子さんが再発した癌に命を持って行かれてしまったことがいちばんの悲しみであり、魂が抜けたようになった叔父の姿も見ていられない。だがそれもいつの日か乗り越えていけるのだと思わせてくれたので、総じて良いことが多かったとも言えるだろう。ただ、前作でも感じたことだが、文体がすでにある何かを思い出させられるようで、それが前作よりもより強く感じられたのが残念な気もするのである。ちょっと神保町をふらふらしたくなるシリーズである。

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