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ウランバーナの森*奥田英朗

  • 2004/11/05(金) 22:03:07

☆☆☆・・


1979年の軽井沢の夏の出来事の物語である。
主人公は世界に影響を与えたリバプール出身の4人組の一人だったジョン。
こう書くと 誰でもがあの有名なジョンを思い浮かべることと思うのだが、物語の最後には こう但し書きがされている。
 *この作品はフィクションであり、実在する人物
   (あるいはかつて実在した人物)とは一切関係がありません。


タイトルのウランバーナとは、サンスクリット語で苦しみという意味で、これが盂蘭盆会(うらぼんえ)と言われているのだという。
まさに、1979年の軽井沢でジョンが過ごしたお盆に起こった出来事が描かれているのがこの物語なのだ。

いくら断り書きがされていても どうしてもあのジョンを思い浮かべずにはいられなかったのだが それを別にしたとしても 充分不思議な そして癒される話だと思う。アネモネ医院で 私もマッサージを受けたいくらいだ。

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