fc2ブログ

量刑*夏樹静子

  • 2004/11/10(水) 22:05:14

☆☆☆☆・


 裁判長を苦悩させる誘拐事件!

 発端は交通事故・・・
 「被害者が救われない裁判」に挑む、ミステリー大作1300枚

                           (帯より)


偶然起こってしまった交通事故。そしてそこから派生してゆく 殺人 そして死体遺棄。被害者は母と幼い子、そして母の胎内には6ヶ月の児が。被告人 上村岬に 母子を救助する意志はあったのか?妊娠には気づいていたのか?

量刑に厳しいと評判の神谷を裁判長とし、弁護側不利との心証とともに裁判は進むのだが。水面下ではある事件が起こり進んでいるのだった。

人が人を裁くということの不確かさ、量刑を決めることの重大性と 決める側の立場としての苦悩を思うと なんともいえない割り切れなさと胸の重さを感じずにはいられない。

〈裁判長〉と〈父親〉という二つの立場の間で 神谷の苦悩は計り知れないものだったであろう。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する