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トリツカレ男*いしいしんじ
- 2004/11/13(土) 22:09:20
☆☆☆・・
町の人々に<トリツカレ男>と呼ばれている ジュゼッペのお話。
ともかく 次から次へといろいろなものにトリツカレてゆくのだ。
オペラだったり、サングラス集めだったり、昆虫採集だったり、三段跳びだったり、それにトリツカレている間は それを極めるのだが、一旦トリツカレるものが替わるとさっぱりと憑物が落ちたように興味を無くすのだ。
ペチカ という少女に出会うまでは。
ハツカネズミにトリツカレていたときに出会った 人間の言葉のわかるハツカネズミがある時ジュゼッペに向かって言った
「そりゃもちろん、だいたいが時間のむだ、物笑いのたね、
役立たずのごみでおわっちまうだろうけれど、でも、
きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、
むくわれることはあるんだと思う」
というひと言が、心に残る。本気をつづけることなのだ。なにごとも。
むだに見えても まったくのむだ なんてものはきっと何ひとつないのだ。
ジュゼッペとペチカがどうかしあわせにトリツカレますように。
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トリツカレ男 [いしいしんじ]
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この記事に対するコメント
TBありがとうございます。
この二人がずっとトリツカレていますように、私も祈ってしまいます。最近ハッピーエンドの物語が好きなのは、年だから・・?
URL貼らせてくださいね。
http://oisiihonbako.at.webry.info/200604/article_13.html
読後感って案外いつまでも胸の底にずしんと溜まりますものね。
ハッピーエンドが何よりですね。
こんにちは。
すっごい可愛かったですね。
結末がわかっていても楽しめました。
ほんとうに。
思わず応援したくなりましたね。