疾風ロンド*東野圭吾

  • 2014/09/16(火) 09:13:02

疾風ロンド (実業之日本社文庫)疾風ロンド (実業之日本社文庫)
(2013/11/15)
東野 圭吾

商品詳細を見る

強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。


秘密裏に開発していた生物兵器が盗まれ、とある雪山に埋めたので三億円支払え、と強迫されるが、犯人はあっけなく事故死。さあ埋められた場所はどこなのか。早く回収しないと、どれほどの被害が出るか見当もつかない。これ以上ないほどスリリングな設定で、手に汗握る展開なのだが、見当をつけたスキー場に探しに行った栗原自身がスキーが得意ではなく、早々に足を捻って戦線からリタイアする辺りから、なんとなく気が抜け、ハラハラ感が薄らぎ、真実の事情を知らずに創作を請け負ったパトロール隊員たちの活躍が清々しくもあるせいで、さらに危機感は薄れた気がする。だが、状況は二転三転し、まさに紹介分のとおりラスト1ページで思わぬ落ちに出くわすことになるのである。シリアスで気が抜けないのだが、なんとなくほのぼの感も漂う一冊である。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する