いつまでもショパン*中山七里

  • 2014/10/10(金) 17:07:57

いつまでもショパン (『このミス』大賞シリーズ)いつまでもショパン (『このミス』大賞シリーズ)
(2013/01/10)
中山 七里

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ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生した。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。コンクールに出場するため会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。さらには世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。そんな折、会場周辺でテロが多発し…。


舞台はポーランド、ショパンコンクール。岬洋介もコンテスタントのひとりである。そんななか、コンクール会場で十本の手指が切り取られた遺体が見つかる。コンクールの緊張感、ポーランドの歴史と切り離せないショパンとその楽曲の親密性、コンテスタントたちの胸の裡や駆け引き、そして何より演奏の描写など、興味深い要素が山盛りである。そんなショパンコンクールにまつわる物語の裏に、ミステリ要素が静かに流れているような印象である。音楽とテロという一見もっとも遠いように思えることが最後でぐっと近くなるのもぞくっとする。岬先生の素晴らしさがいよいよ際立つ一冊である。

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