桃ノ木坂互助会*川瀬七緒

  • 2014/10/30(木) 16:59:25

桃ノ木坂互助会 (文芸書)桃ノ木坂互助会 (文芸書)
(2014/02/14)
川瀬 七緒

商品詳細を見る

のどかだった町は、すっかり変わってしまった―。移り住んできたよそ者たちの度重なるトラブルに頭を抱えていた桃ノ木坂互助会会長の光太郎。元海自曹長でもある彼は、悪い芽は早く摘まねばと、町に害を及ぼす人物を仲間たちとともに次々と町から追放することに。次なるターゲットは、大家とトラブルを起こしていた男、武藤。しかし、男を狙っていたのは光太郎たちだけではなかった。とある事件を機に、互いの思惑は狂い始め…。江戸川乱歩賞作家の新機軸ミステリー。


『三匹のおっさん』テイストの老人たちの自警団物語かと思いきや、復讐請負人のような沙月という女が現れた時点で、なにやらただならぬ様相を呈してくるのであった。奇しくも両者が同じターゲットを追いつめようとしたことで、互いの存在に気づき、ターゲットの武藤という男も不可思議な状況の原因を追究しようとする性質だったために、さらなる難しい展開になっていく。そこに老人同士の恋の鞘当て的目くらましが割り込んできたりもして、真実が覆い隠されてしまったりもする。ほのぼのどころか空恐ろしい一冊であるのだが、なんだか愉しく読んでしまった。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する