なぜなら雨が降ったから*森川智喜

  • 2014/11/11(火) 07:08:41

なぜなら雨が降ったからなぜなら雨が降ったから
(2014/09/17)
森川 智喜

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ある雨の日「Yuregi Detective Office」の表札がある部屋の前で、女の人が一人で煙草を吸っていた。「あの、もしかしてここの事務所の方ですか」「そうよ」「探偵さん…ということですか?」「そうなるわね」「すごいですねえ。あの。探偵さんってことは、推理とか、するんですか?」「まあね。あなた、もしかして最近、新しく靴を買ったんじゃない?」史上最短、デビュー2作目で今年度本格ミステリ大賞受賞。天才モリカワによる前代未聞の名探偵、登場!春夏秋冬、そしてまた春―雨女探偵が出会う5つの事件!


「雨女探偵」 「てるてる坊主」 「雨天決行」 「雪女探偵」 「狐の嫁入り」

タイトルからして雨だらけである。なぜなら女探偵・揺木茶々子(ゆれぎちゃちゃこ)が雨女だから。そしてこの物語の主人公であり、大学に合格し、同じマンションに探偵事務所があるという興味から部屋を決めた野崎圭人は、偶然というか当然というか、成り行きで揺木探偵の助手を務めることになる。出会いの時から揺木の一瞬の目のつけどころが鋭く、野崎ともどもわたしも先が愉しみになる。雨女探偵なので、雨が降らないと事件を解決に導く推理が成り立たないという弱点もあるが、そもそも雨の日しか活動していないようなものなので、そこは深く突っ込まなくてもいいのかもしれない。いまひとつとらえどころのない揺木のキャラクター隣幸助手の野崎という適当なコンビがなかなか魅力的な一冊である。続編もぜひ読みたい。

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