注文の多い美術館*門井慶喜

  • 2014/12/24(水) 07:25:45

注文の多い美術館 美術探偵・神永美有注文の多い美術館 美術探偵・神永美有
(2014/11/26)
門井 慶喜

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美術探偵・神永美有とワトソン役の美大准教授・佐々木の名コンビ!
佐々木が密かに思いを寄せていた教え子・琴乃が結婚。嫁ぎ先の家宝「支倉常長が持ち帰ったタペストリー」を、琴乃は偽物と断じたが?


「流星刀、五稜郭にあり」 「銀印も出土した」 「モザイクで、やーらしい」 「汽車とアスパラガス」 「B級偉人」 「春のもみじ秋のさくら--神永美有、舌にめざめる」

火村先生とアリスを思わせるコンビだが、本作では主役(というか探偵役)は准教授ではなく美術コンサルタントの神永美有の方である。佐々木准教授は、アリス的な役割である。そして脇を固めるのは、かつての佐々木のゼミの教え子・イヴォンヌ(本名高野さくら)。奇抜な格好と奇抜な思考回路で、佐々木を翻弄する。代々家に伝わる美術品や古物の真贋を、何の引き合わせか専門外の佐々木が検証することになり、ひと目見ただけで舌が甘味と苦みで真贋を見抜く神永の助けを借りて(頼り切って)見極めるという流れである。持ち込まれたものによって絡まった人間関係を解きほぐしたり、恋の駆け引きがあったり、見どころは多いが、キャラクタがまだしっくり馴染んでいない感もある。シリーズになってもっとよく知れば、味わい深いものになるのかもしれないと思える一冊である。

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