花野に眠る--秋葉図書館の四季*森谷明子

  • 2015/01/12(月) 07:33:00

花野に眠る (秋葉図書館の四季)花野に眠る (秋葉図書館の四季)
(2014/11/28)
森谷 明子

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れんげ野原のまんなかにある秋葉図書館は、いつでものんびりのどか。新人司書の文子の仕事ぶりも、どうにか板についてきた。そんななか、図書館のお向かいの日向山から突然、白骨死体が…。誰が、どうして、こんなところに埋められていたのか?文子は、図書館の利用者が持ち込む、ふとした謎を解決しつつ、頼もしい先輩司書たちの助けを借りて、事件の真相究明に挑むが―。本を愛してやまない人の心をくすぐる、やさしい図書館ミステリ!


『れんげ野原のまんなかで』に続く、秋葉図書館シリーズ二作目である。大賑わいとは言えない秋葉図書館ではあるが、いつでも来館者に向けるまなざしは暖かく、訪れた人がいま何を求めているかを親身に考えてくれ、寄り添ってくれるのは、都会の大規模図書館にはなかなかない良さである。新人の文子もだいぶ慣れてきて、保育園の親子に向けたブックトークを任されたり、訳あり気な少年の疑問に親身になったりと、立派な司書ぶりを見せているのも嬉しくなる。本作でも、人の気持ちに寄り添うからこそ解決できた事件の数々が、めぐりめぐり繋がり合って、人の心を解きほぐすことにもなったのではないだろうか。長く続いてほしいシリーズである。

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