天の梯(そらのかけはし)--みをつくし料理帖*高田郁

  • 2015/01/19(月) 17:03:26

天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)
(2014/08/09)
高田 郁

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『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか! ? 厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは! ?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。


完結篇の今回は、澪のひとり立ちと新たな出発の物語である。登龍楼との確執も、意外な展開で幕を閉じ、しかもそれをめでたしめでたしに持って行く辺り、著者の巧さにうならされる。そしてなにより、澪のなによりの願いが叶い、さらにはこれからますますしあわせになりそうな要素満載のラストで、嬉しいことこの上ない。だが、完結編なのである。続きは想像するしかないのだ。なんと寂しい……。巻末の「みをつくし瓦版」のりうの質問箱への作者からの回答に、わくわくすることが書かれているので、それを愉しみにすることにしよう。そしてさらに最後に綴じられている最新の料理番付が読者の想像を助けてくれるのである。泣かされ続けたシリーズである。

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