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Q.O.L*小路幸也

  • 2004/11/30(火) 22:36:51

☆☆☆☆・


Q.O.Lとは
QUARITY OF LIFE であり、また
QUEST OF LOVE であるらしい。

ひょんな偶然から一緒に暮らすようになった三人。三崎龍哉・酒井光平・千田くるみ。
それぞれに他人には言えない体験を胸の奥深くに押し隠しながら、輝いて生きている。出会ったことも、その後に起こるすべてのことも、きっと神様が決めたことだろう。
芯のない人間であればとっくに生きることを諦めてしまいそうな体験をしているにもかかわらず、捻じ曲がらず真直ぐに前を見ている ≪生きる姿勢≫とでもいうものが、彼らの印象を心地好いものにしているのだろう。

 人生なんか生きるか死ぬかどちらかを選べばいいだけ
 なんて言ったのは誰だったかな。
 選べる奴はまだ幸せな方で、
 選べないで死んじゃう奴だっている。
 だから、生きるか死ぬかなんて悩んでないで生きていけばいい。
 どんなことがあったって、生きている間にしかわからないことがある。


という龍哉の想いや、
豊次さんが青春時代を思い出して語ったという

 あの頃は、デコボコしていた時代だ。
 だから若者はあっちにぶつかりこっちにぶつかりして走っていた。
 今は、何もかもが真っ平らな時代ですなぁ。
 真っ平らだから、何もかも見通せると思い込んでしまう。
 でも、その真っ平らな地平線の先は見えないはずなのに、
 気づかないヤツが多いんでしょうな。


ということばにうなづかされる。



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今日何読んだ?どうだった?
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「Q.O.L.」 小路幸也

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  • From: 今日何読んだ?どうだった?? |
  • 2006/05/06(土) 00:09:20

小路幸也「Q.O.L.」

小路幸也著 「Q.O.L.」を読む。 このフレーズにシビれた。 「のんびり行こう」 時間はたっぷりある。 そしてこの車のトランクの中には、拳銃がある。 父親の形見になった、拳銃が。 [巷の評判]神保町の片隅ででは, 「読ませるということにかけては、やはり得手なひ?...

  • From: ご本といえばblog |
  • 2010/02/19(金) 14:05:03

この記事に対するコメント

なんだか

3人ともすごくいい奴で,だけど過去に辛いことも持ってて…特に女の子の過去が辛すぎて読むのが苦しかったです。この3人組のこれからが幸せなものでありますように祈ります。同じような感想ばかり書いてすみません。

  • 投稿者: まみみっくす
  • 2006/05/06(土) 00:06:44
  • [編集]

ほんとうに、実在の人物以上に幸せを願っちゃったりもしますねぇ。
本の登場人物たちに。
どこかできょうも頑張っているかもしれないような気にさせてくれる
作家さんの技ですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/05/06(土) 21:47:45
  • [編集]

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