ビブリア古書堂の事件手帖6--栞子さんと巡るさだめ*三上延

  • 2015/02/22(日) 13:56:57

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
(2014/12/25)
三上 延

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太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か?


栞子さんと大輔くんはやっとつきあい始めたものの、なんだかもどかしすぎるほどにぎこちないままである。それなのに、妹の文音がみんなに知らせて歩くものだから、会う人ごとにからかわれてさらにぎこちなくなる二人なのである。そんな折、栞子さんにけがを負わせた張本人の田中が今度は依頼人として近づいてくる。もう一冊ある太宰の『晩年』を探してほしい、というのだ。調べていくうちに、祖父母の時代の絡まった人間模様が浮き彫りにされてくる。古書に関しては栞子さんの知識と洞察力には目を瞠るものがあるが、人間関係をここまでややこしくしなくてもよかったのではないか、と思わなくもない。ともかく、次回作では二人にもう少し進展があることを祈らずにはいられないシリーズである。

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