インディアン・サマー騒動記*沢村浩輔

  • 2015/02/24(火) 07:28:57

インディアン・サマー騒動記 (ミステリ・フロンティア)インディアン・サマー騒動記 (ミステリ・フロンティア)
(2011/03/24)
沢村 浩輔

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「もしかして俺たち―遭難してるのかな」「遭難と決めるのはまだ早い。要は気の持ちようだ」軽い気持ちで登った山で道に迷い、その夜無人駅に泊まる羽目に陥った大学生・佐倉とその友人・高瀬は、廃屋と思い込んでいた駅前の建物“三上理髪店”に深夜明かりが灯っているのを目撃する。好奇心に駆られた高瀬は佐倉が止めるのも聞かず、理髪店のドアを開けてしまう。そこには…第四回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」ほか、子供たちを引率して廃工場を探索することになった佐倉が巻き込まれる、真夏の奇妙な陰謀劇「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」など全七編。“日常の謎”に端を発しながら予期せぬ結末が用意された、不可思議でチャーミングな連作短編集。


「夜の床屋」 「空飛ぶ絨毯」 「ドッペルゲンガーを探しにいこう」 「葡萄荘のミラージュⅠ」 「葡萄荘のミラージュⅡ」 「『眠り姫』を売る男」 「エピローグ」

途中までは、単なる短編集かと思って読んでいたのだが、次第にすべての物語が少しずつ繋がっていることが判り、――やや無理やり感もあるが――そうだったのか、と思う。どれもほんの少し異世界めいて不思議なのにもかかわらず、主人公たちが割と平然と日常的に対処しているのも別の意味で不思議な気もしなくもない。もしも自分がまきこまれたら、と思うと恐ろしくなる一冊でもある。

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