天才までの距離*門井慶喜

  • 2015/04/20(月) 06:57:14

天才までの距離天才までの距離
(2009/12/05)
門井 慶喜

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近代日本美術の父・岡倉天心の直筆画が発見された!?「筆を持たない芸術家」と呼ばれた天心の実作はきわめてまれだが、神永はズバリ、破格の値をつけた。果たして本当に天心の作なのか。


表題作のほか、「文庫本今昔」 「マリーさんの時計」 「どちらが属国」 「レンブラント光線」

シリーズになっていないと思っていたのだが、神永美有と佐々木の物語、本作が一作目のようである。価値がある美術品だと甘味を感じ、そうでなければ苦みを感じるという神永の天賦の才が、如何なく発揮されているのだが、それは、作品の真贋を見極めるだけではなかったのだ。もっと深い,描かれた紙の材質や、それが成された意図、時代背景にまで及び、いま目の前にあるものの、その人にとっての価値を推し量りさえしてしまうのである。イヴォンヌや琴乃も絡んで、次へと続くことになるのだが、もっと神永の天才ぶりを見てみたいシリーズである。

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