神様のカルテ0*夏川草介

  • 2015/05/03(日) 17:08:26


シリーズ300万部突破のベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医です。本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。


一止の医学生時代から物語は始まっている。国家試験直前から、24時間365日受け入れを掲げる本庄病院の研修医になってからしばらくの物語である。現在の一止と榛名の忙しいながらも穏やかな暮らしの基礎が、すでにこのときにはできあがっているように思われる。静な激しさを感じられて、印象的である。命というものととことん向き合う二人なのだと改めて思わされる一冊でもある。

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