ブラック・ベルベット*恩田陸

  • 2015/08/05(水) 17:12:53

ブラック・ベルベット
恩田 陸
双葉社
売り上げランキング: 61,255

東西文化の交差点・T共和国。この国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った、気鋭の女性科学者。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遙かに超えたある事実だった―


『MAZE』 『クレオパトラの夢』に続く、神原恵弥シリーズの三作目。今回の舞台はT共和国である(イスタンブールと都市名を出しているのに……)。独特の異国情緒あふれた舞台設定と、謎の死の病、そして友人に依頼された人探しとその当人の死。そして、かつての高校の同級生三人が顔を合わせるという偶然(?)まで。謎の要素が冒頭から矢継ぎ早に並べられ、どこへ連れていかれるのかいささか不安になる。誰が味方で誰が敵か、ほんとうの目的は何なのか。恵弥の夢見と現実が出会ったとき、するすると絡まりが解けて道筋が見えてくるのである。スリリングでありながら、どこか物憂い雰囲気も漂う一冊である。

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この記事に対するコメント

「MAZE」って、かなり古いですよね、たしか
シリーズと知らず、恩田作品ということだけで読みました
全体の構想と、いつもながらの土壇場のちゃぶ台返し、それにユーモラスな会話と三拍子そろった恩田ワールドに久々に浸りました

  • 投稿者: チョロ
  • 2015/08/06(木) 17:23:50
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わたしも神原恵弥シリーズだとは知らずに読みはじめました。
というか、こんなシリーズがあったことを、読み始めるまで忘れていて、キャラクタの特性を思い出すまで、ちょっと不思議な感覚でした。
ホラー色のない恩田さん、愉しみました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2015/08/06(木) 18:08:23
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