アノニマス・コール*薬丸岳

  • 2015/08/22(土) 17:03:54

アノニマス・コール
アノニマス・コール
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薬丸 岳
KADOKAWA/角川書店 (2015-06-27)
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3年前のある事件が原因で警察を辞めた真志は、妻の奈緒美と離婚、娘の梓と別居し、自暴自棄な生活を送っていた。ある日、真志の携帯に無言電話がかかってくる。胸騒ぎがして真志が奈緒美に連絡すると、梓は行方不明になっていた。やがて、娘の誘拐を告げる匿名電話があり、誘拐事件は真志がすべてを失った過去の事件へつながっていく。一方、真志を信じられない奈緒美は、娘を救うため独自に真相を探り始め―。予想を裏切る展開の連続と、胸を熱くする感涙の結末。社会派ミステリの旗手による超弩級エンタテインメント!!作家生活10周年記念作品。


始まりは、奈緒美の別れた夫で元警察官の・真志(しんじ)の携帯にかかってきた一本の電話だった。酔っていたので定かではないが、女の子の声で「お父さん」と聞こえたような気がして、奈緒美に確認があったのだった。娘の梓は、友だちとその母親とディズニーランドに行っているはずだったが、確認すると、熱が出ていけなくなったとメールがあって一緒ではないという。その後、身代金を要求する電話がかかり、誘拐事件になるのである。別れた夫を信じきれない奈緒美と、彼女に明かしていない、真志が警察を辞めたいきさつにより、すべてを言えないジレンマが相まって、もどかしいやり取りが続き、その間にも事件は容赦なく進んでいく。警察を信じるなという真志の言葉をどう受け取ればいいのか。誰を信じ、何を頼って行動すればいいのか。真犯人は一体誰なのか。ハラハラドキドキは止まらないが、最後に明らかになった真犯人を憎み切れないのがさらにやり切れないところである。一連の事件はきっちり解決するのだろうか。もどかしさと憤りを覚える一冊である。

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