土方美月の館内日誌~失せ物捜しは博物館で~*大内しおり

  • 2015/09/11(金) 07:15:50

土方美月の館内日誌 ~失せ物捜しは博物館で~ (メディアワークス文庫)
大平しおり
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014-12-25)
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月曜日だけ探偵事務所を開くという『姫神郷土博物館』。大切なものを失ってしまった人は、不思議とこの博物館に集まるという。名前負けコンプレックスを持つ従業員・沖田総司もそんな奇妙な縁に引き寄せられた一人である。彼は就職詐欺に遭い、途方に暮れていたところを“名前だけ”で美人館主に拾われた。「すべてのものには来歴がある」が口癖の館主・土方美月は、単越した古物知識と新選組をこよなく愛する女性。総司は彼女と奇妙な事件を解くうちに、美月が捜し続けているものに気付いていく…。


山奥に人知れず(?)在る博物館という舞台と言い、館長・美月のとらえどころのないキャラクタと言い、名前にコンプレックスを抱いて生きてきた沖田総司の頼りないながらも偶然の力が上手く働いてしまう運の良さと言い、設定は現実離れしていることこの上ないのだが、解決する事件や謎は至極真面目なものであり、美月の抱える屈託もとても根深いもなのである。脇を固める幼馴染とその妹もあたたかくいい味を出しているし、今後も知りたくなる一冊である。

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