14歳の水平線*椰月美智子

  • 2015/09/12(土) 20:21:12

14歳の水平線
14歳の水平線
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椰月 美智子
双葉社
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好きなサッカー部も辞めてしまった中2の加奈太。最近、息子の気持ちが掴めない征人。
夏休み、そんな父子が征人の故郷の島にやって来た。加奈太はキャンプで出会った子供達と交流を深める。
30年前の夏、中2の征人。父親が漁から戻らない。
息子と父親、そしてかつて少年だった父親の視点で交互に描く、青春&家族小説の感動傑作!


14歳という微妙な年齢の少年の成長を、父と息子の二代を交互に並べることで、鮮やかに描き出し、さらに、父と息子の間の壁をも取り払う巧みな成り立ちになっている。世界は自分中心に回っているように錯覚し、それに外れる事々に怒りを向け、悶々としながらもとげとげしい日々を過ごしている加奈太が、父の実家の島で、中二限定のサマーキャンプに参加した四泊五日は、現在にもこれからの人生にもかけがえのないものや人に出会った貴重な日々だったと、加奈太だけでなく、参加したほかの五人も、心から思ったことだろう。憎まれ口をきいても、突っ張っていても、14歳である。これから限りなく伸びていく可能性を感じさせてくれる一冊だった。

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