武士道ジェネレーション*誉田哲也

  • 2015/10/03(土) 07:29:17

武士道ジェネレーション
誉田 哲也
文藝春秋
売り上げランキング: 4,387

あれから六年、大学を卒業した早苗は結婚。香織は、道場で指導しながら変わらぬ日々を過ごすが、玄明先生が倒れ、桐谷道場に後継者問題が―。剣道女子を描く傑作エンタメ、六年ぶりの最新刊。


磯山さんと(特に)早苗の状況は六年前とはそれぞれ変わり、二人の関係も武士道をめぐる鍔迫り合いから、互いを思いやる大人の関係性に少しずつシフトしていて、純粋無垢な武士道魂のぶつかり合いを期待すると、不意を突かれた感じになるかもしれないが、それはそれぞれが成長しているし、立場も変わってきているのだから当然のことだろうと思う。ただ、現代の時流に物申したい著者の思いを早苗に託すのは、いささか無理があるのでは、と思わなくもない。そのためのジェフの登場?という気分にもなる。桐谷道場存続のための秘策は、ジェフでなくても成立したのではないかとも思うが、ともかく、桐谷道場にとって最善の道を歩めることになったのはよかった。付け足し感がなくもないが愉しめる一冊ではあった。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する