Killers 上*堂場瞬一

  • 2016/01/09(土) 18:20:56

Killers(上)
Killers(上)
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堂場 瞬一
講談社
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殺人者は、いつの時代にも存在する。

2020年東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見され、かつての名家の人間だったことが判明する。いったい、この男は何者なのか――。
五十年、三世代にわたる「Killers」=殺人者の系譜と、追う者たち、そして重なり合う渋谷という街の歴史。

警察小説の旗手・堂場瞬一のデビューから100冊目を飾る、記念碑的文芸巨編1500枚!


東京オリンピックとは言っても、前回のオリンピックの時代が上巻の大方を占めている。老人ばかりが被害に遭った連続殺人事件が起こり、被害者の額には決まって十字のしるしがつけられていた。犯人は政治家の次男で、彼の目線で語られる部分と、警察の側から語られる部分とで物語は進む。舞台は渋谷だが、時間経過はものすごく長く、ときおり時代が一気に進み、過去を振り返る描写が差し挟まれているのが、もどかしさと空恐ろしさを増幅させる。使命感さえ帯びて殺人を続け、あるいは唆す様子は見るだけで虫唾が走るが、事態は少しずつ変化している印象でもある。上巻では、今後の展開が読めないが、どのように決着がつけられるのか、早く下巻も読みたくなる一冊である。

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