ロマンシエ*原田マハ

  • 2016/01/15(金) 09:13:37

ロマンシエ
ロマンシエ
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原田 マハ
小学館
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乙女な心を持つ美術系男子のラブコメディ!

有名政治家を父に持つ遠明寺(おんみょうじ)美智之(みちの)輔(すけ)は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。
ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生(はぶ)光(み)晴(はる)という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。
過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが……。

【編集担当からのおすすめ情報】
小説『ロマンシエ』に登場するパリのリトグラフ工房“idem”とコラボした展示会がを開催します(2015年12月5日から2016年2月7日まで、東京・丸の内のステーションギャラリーにて)。小説を読んでから展覧会に行くもよし、展覧会でリトグラフを楽しんでから小説を読んでもよし。小説(フィクション)と展覧会(リアル)がリンクした初の試みをお楽しみください。


自分の性に葛藤する美智之輔が、パリで人気小説家の羽生光晴と出会うことで生まれた物語である。生まれて初めて自由を感じられたパリで、大ファンのハルさんと触れ合い、思い描いていた道とは違うが、創作の現場に立ち会い、そこで働く人々と親しむことで、ある意味逃げるように日本を出てきた彼の中の何かが花開いていくのがよく判って涙を誘われる。長年の忍ぶ恋は報われなかったが、美智之輔にとってもハルさんにとっても、新たな道が開けているのがとてもうれしい。気楽に読めるのに、深みのある一冊だった。

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この記事に対するコメント

「原田マハにハズレなし!」と本好きの友人には薦めてきました。

書かれている通り「気楽に読めるのに深い」にももちろん同意します。

が、ユーモア小説はこの人には向かないかな、というのが正直な感想です。

根がまじめ過ぎるからでしょうか、読みながら「もう少し毒を混ぜてもOK」などと

ひとりツッコミしていました。

  • 投稿者: チョロ
  • 2016/01/15(金) 17:41:20
  • [編集]

^^;
確かに、たまにだし、実際のIdem展と連動した企画なので、そのノリでわくわくする、という面もあるのでしょうね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2016/01/15(金) 18:21:05
  • [編集]

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