うずら大名*畠中恵

  • 2016/01/17(日) 17:08:12

うずら大名
うずら大名
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畠中 恵
集英社
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正体不明の“大名"と泣き虫の村名主が江戸を揺るがす難事件に挑む!

若き日に同じ道場に通った貧乏武家の部屋住み・有月と百姓の三男・吉也。
金もなく、家にも町にも居場所がなく、この先どうやって生きていけばいいのかと
悩む日々を共に過ごしてきた。
時は流れ、吉也は東豊島村の村名主となり吉之助と改名。
ある日、大名家へ向かう途中に辻斬りに襲われるが、
「御吉兆ーっ」という鳴き声とともに飛び込んできた白い鶉とその飼い主であるお武家によって命を救われる。
お武家の正体は、十数年ぶりに再会した有月だった。
涼やかな面で切れ者、剣の腕も確かな有月は大名を自称するが、どう見ても怪しく謎めいている。
そんな有月と勇猛果敢な鶉の佐久夜に振り回されながら、吉之助は江戸近隣で相次ぐ豪農不審死事件に巻きこまれていく。
一つ一つの事件を解決するうちに、その背景に蠢く、江戸城を揺るがす恐ろしい陰謀が明らかになり――。
新しい畠中ワールドの幕開けとなる、痛快時代小説の誕生です!


畠中さんのシリーズもののキャラクタはどれも好いなぁ。今回も、見目麗しいが、すでに隠居の身で一見ふらふらしているように見える有月さんといい、大名家にお金を貸すほどの豪農であり名主でありながら、相変わらずに泣き虫の吉之助といい、出来過ぎでないところが親近感を持たせてくれて、物語をより近しく感じさせてくれる。そして何よりタイトルにもなっている、有月さまの巾着鶉の佐久夜の賢さと愛らしさが群を抜いている。あちこち手を回し、綿密に調べ、罠を張って犯人をおびき出し、事件を解決する手腕も見事だが、佐久夜の活躍も見逃せない。たのしみなシリーズになること間違いないと思わされる一冊である。

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