言い訳だらけの人生*平安寿子

  • 2016/01/20(水) 17:06:09

言い訳だらけの人生
言い訳だらけの人生
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平 安寿子
光文社
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五十にして天命を知る? 中学時代にあれに嵌まった男に贈るバイブル的小説!
五十歳を目前にした男三人。
家庭の危機、会社の不安、やり場のない不満。
あるじいさんの死から秘密の場所で遊んだ記憶を呼び起こした三人は、中学生時代に嵌まったアニメ・漫画から得た、ささやかな挟持を思い出すのだが……。


中学の同級生と、たまたまひと夏を一緒に過ごした近所の二つ年下の少年。五十歳を目前にして、あの夏のひとときの舞台を提供してくれた徳市じいさんの弔いをするために久しぶりに三人で集まることになるのである。それぞれ現在の境遇も家族構成も、家族のなかでの処遇も違う男たちだが、その昔、ガンダムにはまり、他愛のないことで大笑いし、転げまわって遊んだ日々は、忘れがたいものとして胸の中にあり続けているのである。男と女の行動原理の違いなども、面白おかしく描かれていて、家庭の円満には忍耐や駆け引きがどれほど大切かも教えてくれる。なんだかんだ言い訳をしたり愚痴ったりしても、胸のなかに宝物があれば、また一歩前へと進めるのだろう。厳しいながらほのぼのとさせてくれる一冊である。

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おじゃまします
平さんは再三書いたように私のイチオシ作家なのですが
今回はおぢさんを描いたために、いつもの鋭さがやや欠けている気がしました
女性に対する類まれな辛辣さと人物描写・心理描写、その陰にあるほんのりとした思いやりこそが
この人の真骨頂だと思うのです
たぶん今まであまり力を入れてこなかった男性主人公に挑戦してみたのでは、
と想像します
もちろん楽しめましたが「平さんにしては」という条件付きで少し残念でした

  • 投稿者: チョロ
  • 2016/01/22(金) 17:59:43
  • [編集]

たしかにそうですね。
慣れない男性主人公のせいか、レポートっぽい印象を受けるところもありました。
それはそれで面白く読みましたけれど、鋭さという点では、本領発揮できていなかったかもしれませんね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2016/01/22(金) 18:16:01
  • [編集]

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