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てのひらの闇*藤原伊織

  • 2005/01/05(水) 08:46:34

☆☆☆☆・


 2人の男の道を決定づけたのは、生放送中のスタジオで発せられた、
 不用意な、しかし致命的な一言だった。
 20年後、その決着をつける時が訪れ、1人は自死を、
 1人は闘うことを選んだ。

                           (帯より)


男には自分の身を滅ぼしても守ろうとするものがあった。
そしてその男の想いを見届けたいと思う男がいた。

生まれとか育ちとか職業とか地位とかいうものではとても判断できない人間の価値というものを考えさせられる。
この物語の登場人物の中で一番のクズは最も地位の高い人物であろう。
この物語の中では端役であったとしても その背後にある人生を思わずにはいられない。核の部分に光るものを持った人物が多く、それ故の身の処し方の哀しさもぬぐえない。
藤原作品は、お腹の底にずしっと溜まる。

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