死んでいない者*滝口悠生

  • 2016/03/14(月) 13:04:26

死んでいない者
死んでいない者
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滝口 悠生
文藝春秋
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秋のある日、大往生を遂げた男の通夜に親類たちが集った。子ども、孫、ひ孫たち30人あまり。一人ひとりが死に思いをはせ、互いを思い、家族の記憶が広がっていく。生の断片が重なり合って永遠の時間が立ち上がる奇跡の一夜。第154回芥川賞受賞。


通夜に集まった家族や親せきの言動や胸の裡を描きながら、在りし日の個人像を浮かび上がらせていく物語かと思って読んだのだが、初めの内こそ、それらしい印象もあったが、次第に、どれが誰の子か孫かも判らなくうなりそうな、未成年の者たちの飲酒風景が多く描かれ、気分が悪くなった。興味深い題材だったので、もっと深く各自の心情を掘り下げて見せてくれたら、とても面白いものになったのではないかと、残念な思いではある。個人的には、いささか期待外れの一冊だった。

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