図書館の殺人*青崎有吾

  • 2016/04/02(土) 17:04:10

図書館の殺人
図書館の殺人
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青崎 有吾
東京創元社
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期末試験中のどこか落ち着かない、ざわついた雰囲気の風ヶ丘高校。試験勉強をしようと学校最寄りの風ヶ丘図書館に向かった袴田柚乃は、殺人事件捜査のアドバイザーとして、警察と一緒にいる裏染天馬と出会う。男子大学生が閉館後の図書館内で殺害された事件らしいけど、試験中にこんなことをしていていいの? 閉館後に、山田風太郎の『人間臨終図巻』で撲殺された被害者は、なんとなんと、二つの奇妙なダイイングメッセージを残していた……。“若き平成のエラリー・クイーン"が満を持して贈る第三長編。
“館"の舞台は図書館、そしてダイイングメッセージもの!


キャラクタもすっかり定着し、裏染天馬のただならなさも際立っている。舞台が図書館というのも興味をそそられるし、期末試験真っ只中というのもスパイスになっていて好ましい。回り道あり、道を間違えることもあり、それでも一歩ずつ不可能を取り除き、可能性を突き詰め、真犯人に迫る裏染の動きそのものからなにより目が離せない。そしてその過去も。柚乃がじりじりと近づいているようで、もう一歩詰められないのももどかしい。それが明らかにされるときにはシリーズが終わってしまうとしたら、それも残念なので、もうしばらくじらされてもいいから、もうしばらく続いてほしいシリーズである。

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