このたびはとんだことで*桜庭一樹

  • 2016/04/09(土) 17:06:53

このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集 (文春文庫)
桜庭 一樹
文藝春秋 (2016-03-10)
売り上げランキング: 104,912

死んだ男を囲む、二人の女の情念。ミッションスクールの女子たちの儚く優雅な昼休み。鉄砲薔薇散る中でホテルマンが見た幻。古い猫の毛皮みたいな臭いを放つ男の口笛。ダンボールに隠れていたぼくのひと夏の経験。日常に口を開く異界、奇怪を覗かせる深淵を鮮やかに切り取った桜庭一樹の新世界、6つの短編小説。


表題作のほか、「モコ&猫」 「青年のための推理クラブ」 「冬の牡丹」 「五月雨」 「赤い犬花」

まさに奇譚集である。ほんのわずか軸がずれた世界に紛れ込んでしまったような居心地の悪さと、ああそうだったのか、と不思議に納得させられるような奇妙な心地が重ねて折り畳まれているような印象である。不思議な世界を愉しめる一冊である。

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