下町ロケット2 ガウディ計画*池井戸潤

  • 2016/04/16(土) 08:51:58

下町ロケット2 ガウディ計画
池井戸 潤
小学館 (2015-11-05)
売り上げランキング: 1,587

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。
大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、
NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。
そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。
「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。
しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所に
とってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。
医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。


下町ロケットの続編、佃製作所は医療分野に進出する。ドラマを観てしまったあとなので、キャラクタがドラマに引っ張られるのは仕方がないが、結末がわかっていても、何かあるたびにどきどきするのは、やはり文章と構成力の力だろう。仲間の離脱や情報漏えい疑惑に悩まされる中で、それでも地道に製品の開発に心血を注ぐ社員たちのモチベーションは、金儲けや名誉ではなく、子どもたちに明るい笑顔を取り戻したいという一心で、まさに佃魂だろう。それにしても、ドラマのラストの小泉孝太郎さんの登場はなんだったのだろうと、本作のラストを読んで、いまさらながらに不思議である。まだまだ佃製作所の次の挑戦が見たい一冊である。

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