主夫のトモロー*朱川湊人

  • 2016/07/01(金) 06:55:32

主夫のトモロー
主夫のトモロー
posted with amazlet at 16.06.30
朱川 湊人
NHK出版
売り上げランキング: 59,706

一流のインテリアデザイナーを目指して働く妻を支え、家事と育児をこなす“主夫”斉藤知朗。自らも作家を志し、家族の幸せと夢を追い求めて日々奮闘するトモローに立ちはだかるのは、主夫に対する社会の壁。出会うママ友・パパ友たちもまた一筋縄ではいかない家庭の悩みを抱えているものの、トモローはつまずきながらともに一喜一憂して全力で向き合う。やがてトモローが導き出す、愛する妻と娘との「家族のかたち」、そして、現実と夢との折り合いとは―。著者渾身のハートフルストーリーとユーモアで描く、胸を打つ新たな家族小説。


現代は多様性の時代である、とは言っても、ここまで主夫に徹する家庭はなかなかないだろうと思われる。既成概念を打破するのがどれほど難しいかということの表れのひとつであろう。そんな環境で、主夫をしようと思うと、あれこれ壁にぶつかることになるのだと、改めて気づかされる。逆差別とも言えるような事々である。それでも、少しずつ良くなるように試行錯誤してみたり、信頼関係を築くこともできたり、充実した日々を過ごすトモローと妻の智恵子が微笑ましい。なによりいいのは、彼らがいつも娘の智里のことをいちばんに考えていることである。思わず応援したくなる一冊である。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

朱川さんの小説はいつもほんわりとします
結構コワイ本も書くのですが、最近はこういうテイストが多い気がします
それにしても「主夫本」の多くなったこと
私はオトコですが、いい傾向だと思っています

  • 投稿者: チョロ
  • 2016/07/01(金) 17:13:48
  • [編集]

ご自身の体験が元になっているそうですね。
主夫にも、主婦とは違う悩みや不便さがあるということに、改めて気づかされて、新鮮な思いでした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2016/07/01(金) 17:17:45
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する