書店ガール 5*碧野圭

  • 2016/07/21(木) 07:19:58

書店ガール 5 (PHP文芸文庫)
碧野 圭
PHP研究所 (2016-05-06)
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取手駅構内の小さな書店の店長に抜擢された彩加。しかし意気込んで並べた本の売れ行きは悪く、店員たちの心もつかめない。一方、ライトノベル編集者の小幡伸光は、新人賞作家の受賞辞退、編集者による原稿改ざん騒動などトラブル続きの中、期待の新人作家との打合せのために取手を訪れる。彩加と伸光が出会った時、思わぬ事実が発覚し……。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第五弾。文庫書き下ろし。


今回は、東京を離れ、取手の駅中の小さな書店が舞台である。店長は、かつて、吉祥寺のペガサス書房でアルバイトしていた宮崎彩加。彼女は、自分の理想の書店と、現実の客層や売れ筋とのギャップに悩んでいた。だが、アルバイトスタッフに余計な仕事を振ることができず、自分の胸のなかでもやもやと思い悩むだけで、何の解決にもならないのだった。そんなとき訪れた書店で、アルバイトも含めてスタッフみんなを巻き込んで書棚を展開しているのを見て、これではいけないと、客層に合わせたラノベやコミックに力を入れようと、詳しそうなアルバイトに声をかけると、次第に彼らと心が通じ合うようになり、よい効果が表れてくるのである。ペガサス書房の亜紀の夫・小幡が編集長を務める疾風書房の新人賞にまつわるあれこれも絡んで、今回も為せば成る的カタルシスを得られ、胸温まる本への愛や家族愛も堪能できる一冊になっている。

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