総選挙ホテル*桂望実

  • 2016/07/27(水) 19:27:54

総選挙ホテル
総選挙ホテル
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桂 望実
KADOKAWA/角川書店 (2016-06-01)
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いまいちやる気のない従業員で売り上げが落ちこむ中堅ホテル・フィデルホテル。
支配人の永野は悩みながらも改善策を打ち出せないでいた。
そんなある日、大学で社会心理学を教えていた変人教授が社長職に就くことに。
彼が打ち出した案は「従業員総選挙」。
落選すれば解雇もやむなしという崖っぷちの投票制度。
ざわつく従業員を尻目に、さらに管理職の投票も行われた。
混乱しつつもなんとか新体制が整い、徐々にそれぞれが新たなやりがいを見いだしていき……。
『県庁の星』の著者が描く、感動のエンタメ小説。


業績が右肩下がりのホテルにやって来た新社長の、熟慮の上なのか行き当たりばったりなのか見当もつかない対策の数々が、意表を突きすぎていてどきどきする。現実に上手くいくかどうかは疑問だが、物語のなかでも従業員の反発や鬱憤が期待外れ感が噴出してくる。だがそれも初めの内で、従業員一人一人が、気づかない内に少しずつ変わり始めていくのが見て取れて、どきどきがわくわくに変わるのである。大切なのは、少しでも良くなるようにと考えることをやめないことだと気づかされる一冊でもある。

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