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I'm sorry,mama.*桐野夏生

  • 2005/01/23(日) 09:10:10

☆☆☆・・




 かつて女であった怪物たちへ、そして、
 これから怪物になる女たちへ捧ぐ、衝撃の問題作!

                           (帯より)


父も、母さえもわからずに娼館で育ったアイ子。戸籍さえなく、学齢になっても学校へやろうと考えてくれる人は誰もいなかった。
そんな彼女が辿った人生の恐ろしく悲しい物語である。

アイ子のしてきたことは 人の心を持たない悪魔のように恐ろしいことには違いないが、人の心を持てないようになってしまったのはアイ子のせいだけではないだろう。
親――特に生物としての繋がりが目に見える母親――の存在を確かに感じることは、人が人として生きてゆく上に欠くべからざるものなのだということを哀しいまでに思わせられる。
アイ子は悪魔のような加害者であると同時に、抵抗する術を持たない捨て猫のような被害者でもあるのだろう。

 TB
ゆうきさん

ざれこさん



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アイムソーリー、ママ 桐野夏生

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  • From: ゆうきの読書日記(Yu-Ki’s Reading Diary) |
  • 2005/07/18(月) 23:50:44

「アイムソーリー、ママ」桐野夏生

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  • 2005/07/19(火) 09:35:20

「I’m sorry,mama.」

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  • 2005/11/21(月) 11:38:13

この記事に対するコメント

トラバありがとうございました。
最後の章で、ぐわっと、アイ子が哀れになりましたよね。重いほんでしたねー。

  • 投稿者: ゆうき
  • 2005/07/18(月) 23:52:08
  • [編集]

からだが

どよんと重くなって動けなくなるような読後感でした。
それでも次をまた読みたくなる桐野さんってなんなんでしょうねぇ。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/07/19(火) 06:56:44
  • [編集]

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