ファミリー・レス*奥田亜希子

  • 2017/02/03(金) 20:01:38

ファミリー・レス
ファミリー・レス
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奥田 亜希子
KADOKAWA/角川書店 (2016-05-27)
売り上げランキング: 187,941

姉と絶縁中のOLと、ルームメイトの毒舌女子。怒りん坊の妻と、そんな彼女を愛しているけれど彼女のかぞくに興味を持てない画家の夫。バツイチのアラフォー男性と、妻に引き取られた娘。ほんとうの親子になりたい母親と、姉の忘れ形見の少女。同じ屋根の下で暮らす女ともだちや、ふたつきに一度だけ会う親子。家族というには遠すぎて、他人と呼ぶには近すぎる――単純なことばでは表せない現代的な"かぞく"の姿を、すばる文学賞受賞新鋭が切り取りました。瀧井朝世、豊崎由美、東えりかなど本読みたちが大絶賛! 紡がれるひと言ひと言が心を揺さぶる、感涙必至の短編集。


「プレパラートの瞬き」 「指と筆が結ぶもの」 「ウーパールーパーは笑わない」 「さよなら、エバーグリーン」 「いちでもなく、さんでもなくて」 「アオシは世界を選べない」

親子や姉妹や、伴侶の家族など、現家族、元家族などの、近いようでありながら、さほど近いとは言えないような、微妙な関係性が見事に描かれている。登場人物たちそれぞれが、自身の身の置き所を手探りしているような心許なさがあって、「家族」が在るものではなく、作り上げていくものだということがよくわかる。いろんな立場の人の思いが想像できて、なんだかしみじみとしてしまう一冊なのである。

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