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迷宮遡行*貫井徳郎

  • 2005/02/05(土) 12:58:15

☆☆☆・・


しばらく読み進んだ時点で、以前に一度読んだことがあると思い、やめようかと思ったが、『烙印』をもとにして書き下ろされたものだと知り、再び読み始めた。

話題の基になる絢子は投身自殺ではなく失踪しており、主人公の迫水は頼りなくだらしない中年男として描かれている。
頼りなさ過ぎなのにもかかわらず、純粋に絢子を探し続ける姿が、『烙印』よりも共感できるのではないだろうか。
そして今回、後東の出番は『烙印』よりも少なかったが、大事な役回りであったことは変わらず、やはり殺されてしまったのは残念である。




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貫井徳郎「迷宮遡行」

貫井徳郎著 「迷宮遡行」を読む。 このフレーズにシビれた。  もし後東が先にべろべろにならなかったなら、おれはきっと後で思い出すと死にたくなるほどべそべそと泣き、醜態を晒しただろう。だからおれは、そんな暇を与えてくれなかった後東に感謝すべきなのだった。 [...

  • From: ご本といえばblog |
  • 2010/09/23(木) 10:04:35

この記事に対するコメント

失礼しました

ふらっとさん。
TBの件ではご迷惑おかけしました。
「+++ こんな一冊 +++」の方だったのですね。
好きな作家が結構オーバラップしているようなので
ときどき覗かせてもらいます。
これからもよろしくお願いします。

  • 投稿者: がんりょ
  • 2010/09/23(木) 11:38:54
  • [編集]

がんりょさん
こちらこそお手数をおかけしてしまいました。

これからもどうぞよろしくお願いします。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2010/09/23(木) 11:41:17
  • [編集]

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