翼がなくても*中山七里

  • 2017/04/24(月) 16:52:11

翼がなくても
翼がなくても
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中山 七里
双葉社
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「何故、選りにも選って自分が。何故、選りにも選って足を」陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断したのだ。加害者である相楽泰輔は幼馴染みであり、沙良は憎悪とやりきれなさでもがき苦しむ。ところが、泰輔は何者かに殺害され、5000万円もの保険金が支払われた。動機を持つ沙良には犯行が不可能であり、捜査にあたる警視庁の犬養刑事は頭を抱える。事件の陰には悪名高い御子柴弁護士の姿がちらつくが―。左足を奪われた女性アスリートはふたたび羽ばたけるのか!?どんでん返しの先に涙のラストが待つ切なさあふれる傑作長編ミステリー。


御子柴礼司シリーズの最新作、というにはいささか趣を異にする物語ではあるのだが、御子柴が弄する策略にしてやられた感はある。しかも、御子柴が出てこなくても、パラリンピック、スポーツ義肢、障碍者スポーツの在り方、障碍者のQOLの問題、などなど様々に考えさせられる要素が盛り込まれていて、さらに、努力が報われる達成感や爽やかさも味わえるので、ミステリ要素はさほど強くはないのだが、先へ先へと興味が引っ張られていく一冊である。

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