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イン・ザ・プール*奥田英朗

  • 2005/02/07(月) 13:01:41

☆☆☆☆・


 祝・直木賞!!
 「空中ブランコ」の伊良部は、この本から始まった。
 日本文学に、新しい必笑のキャラクターが登場!

                           (帯より)


伊良部のキャラクターは『空中ブランコ』のところで書いたとおり、とても信頼できるとか頼りになるとかいうレベルではない。
はっきり言えば、お近づきになりたくないタイプなのである。
にもかかわらず、一度その診察室である薄暗い地下の一室の扉を開けたものは、彼の醸し出す不思議な何かに捕らわれ、彼の常識を外れた行動にあっけにとられつつ巻き込まれているうちに、いつのまにか悩みが消えているのだ。

名医なのかただのろくでなしなのか。
大人になりきることがほんとうにしあわせなことなのかを考えさせられる一冊でもある。



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しんちゃんの買い物帳
読書と時折の旅

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「イン・ザ・プール」奥田英朗

イン・ザ・プール奥田 英朗 (2006/03/10)文藝春秋 この商品の詳細を見る総合病院の地下1階、精神科のドアをノックすると甲高い声で「いらっしゃ~い」。そこに待つのは注射フェチの医師と露出狂の看護婦だった。伊良部シリー

  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2007/08/04(土) 14:29:45

イン・ザ・プール

 医者にも色々なタイプがいるが、中にはこんな医者は絶対にごめんだと思うような者もいる。しかし、「イン・ザ・プール」(奥田英朗:文芸春秋社)に出てくる医者を超えるものは、そうはいないであろう。  なにしろ、見るからに変人でマザコンで注射フェチという設定で..

  • From: 読書と時折の旅 (風と雲の郷本館) |
  • 2007/08/05(日) 11:07:40

この記事に対するコメント

こんな大人になれたら楽でしょうね。
なりたくは無いけど。。。

  • 投稿者: しんちゃん
  • 2007/08/04(土) 14:32:37
  • [編集]

自分でもなりたくないし
お友だちにもなりたくないですね。
でも、ほんとうに一から十まで考えなしにやっているのかしら?
と、ちょこっと期待もあったりします。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/08/04(土) 16:36:47
  • [編集]

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