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間取りと妄想*大竹昭子

  • 2017/09/19(火) 13:32:00

間取りと妄想
間取りと妄想
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大竹 昭子
亜紀書房
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13の間取り図から広がる、個性的な物語たち。身体の内と外が交錯する、ちょっとシュールで静謐な短編小説集。
まず家の間取を決め、次にそこで展開される物語を書いたのは大竹さんが世界初だろう、たぶん。13の間取りと13の物語。
―藤森照信氏(建築家・建築史家)
家の間取りは、心身の間取りに似ている。思わぬ通路があり、隠された部屋があり、不意に視界のひらける場所がある。空間を伸縮させるのは、身近な他者と過ごした時間の積み重ねだ。その時間が、ここではむしろ流れを絶つかのように、静かに点描されている。
―堀江敏幸氏(作家)
川を渡る船のような家。海を見るための部屋。扉が二つある玄関。そっくりの双子が住む、左右対称の家。わくわくするような架空の間取りから、リアルで妖しい物語が立ちのぼる。間取りって、なんて色っぽいんでしょう。
―岸本佐知子氏(翻訳家)


個人的に、子どものころから家の平面図を眺めてはあれこれ想像するのが好きだったので、タイトルが魅力的過ぎて手に取った。それぞれの物語の初めに平面図が置かれているので、物語を読みながら図面を改めて眺めて想像をたくましくし、また物語に戻って先を愉しむ、という読み方をした。文字を追っているだけの時以上に、見知らぬ町や世界にトリップした感じが強くして、興奮する読書タイムになった。密室ミステリなどでもよく間取り図が載せられているが、それとはひと味違うのめり込み方ができる一冊である。

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この記事に対するコメント

なぜだか

なぜだか私も平面図を眺めて、「ああ、ここはこうすればいいのに」といらぬおせっかいやつっこみをするのが、シュミみたいなものです。自分の家もままならないのに…
以前あるテレビ番組で、買うつもりもないのにマンションや建売住宅のチラシを見るのが好きで、新聞広告を段ボールにいくつか貯めて捨てられない人の相談がありましたが、その気持ちがとってもよくわかるのです。
タイトルは忘れましたが「トンデモナイ間取り」ばかりを集めた本も出ていましたよ。

  • 投稿者: チョロ
  • 2017/09/20(水) 17:27:47
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チョロさんもお好きですか、平面図。
いろんな風に想像が膨らんで、愉しいですよね。^^♭

トンデモナイ間取りの本も気になります。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2017/09/20(水) 18:13:36
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