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物語のなかとそと 江國香織散文集*江國香織 

  • 2018/04/22(日) 08:53:39

物語のなかとそと 江國香織散文集
江國香織
朝日新聞出版
売り上げランキング: 4,950

「本を読むというのはそこにでかけて行くこと」
──小説家は、どのように小説を読んでいるのか、
また、著者にとって「書く」とは、どのような経験なのか?
すべて初収録、過去15年以上にわたって書かれた掌編小説とエッセイから、
江國香織の「秘密」がひもとかれる贅沢な一冊。


小説とエッセイが混じっているのだが、その垣根がとても低く感じられる。なんの引っ掛かりもなく、エッセイからするりと物語の世界に入って行ってしまえるのだ。もう物語が江國香織自身だと言えなくもない気がする。そして、江國さんご自身は、わたしが極個人的に思い描いていたよりも、瑣末なことを気にされる方のようで、一挙に親近感が湧く。失礼な言い方かもしれないが、かわいらしい人、という印象である。ご自身のペースを保ちつつ、その世界を保持しつつ、ひとつひとつ丁寧に暮らしていらっしゃるようにお見受けする。心の凝りをほぐされる心地の一冊である。

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