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希望の糸*東野圭吾

  • 2019/07/23(火) 18:54:39

希望の糸
希望の糸
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東野 圭吾
講談社 (2019-07-05)
売り上げランキング: 128

東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。

「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。

閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。


加賀恭一郎シリーズの一端であるが、今作の主役は加賀ではなく、従兄弟の松宮である。親子とは、家族とは、結婚とは、血縁とは、そして人と人との絆とはなんだろうと、考えさせられる。事件の発端から捜査の過程まで、松宮自身の出生の秘密とも絡み合わせて描かれていて、相互にヒントになったり、考える糸口になったりしているのも興味深いところである。人と人とのかかわりあいの要素は、いささか盛り込みすぎで、ラストに向かってきれいにまとめ過ぎた感もなくはないが、そうでなければ納得できない部分もあるので、仕方ないのかもしれない。個々人にとっては、この上なく重要な問題なので、実際にはおそらくこれほど前向きにはまとまらないのではないかとは思わされる一冊ではあった。

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希望の糸 著者 東野圭吾

希望の糸 著者 東野圭吾 新たな知識を求めてこの本と出逢う。 子供だけで新潟県長岡市に行かせるが、そこで地震にあう。 愛しき子供を失う。 さらには、旅館の女将が父親の死の目の前。 果たして、どんな物語が生まれ、どのようにつながっていくのであろうか? そして、この女将と関連するだろう、刑事。 さらには自由が丘の喫茶店での殺人。 さてさて、あまり繋がりが見えないが登場するのは加賀恭一郎で...

  • From: 読書と足跡 |
  • 2019/09/06(金) 18:58:37

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