fc2ブログ

薬も過ぎれば毒となる 薬剤師・毒島花織の名推理*塔山郁

  • 2019/11/12(火) 09:37:16


ホテルマンの水尾爽太は、医者から処方された薬を丹念に塗るも足の痒みが治まらず、人知れず悩んでいた。
薬をもらいに薬局に行くと、毒島という女性薬剤師が症状についてあれこれ聞いてくる。
そして眉根を寄せて、医者の診断に疑問を持ち……。
ホテル客室の塗り薬紛失事件に、薬の数が足りないと訴える老人、
痩身剤を安く売る病院など、毒島は薬にまつわる事件や謎を華麗に解決していく!


お仕事小説、薬剤師編、である。しかも薬にまつわるミステリ仕立てで、とても興味深い。薬や薬剤師に関してはまったく知識はないが、それでも興味津々、物語に惹きこまれてしまう。薬剤師の毒島さんのキャラクタと、彼女と親しくなりたいのになかなか思いが伝わらない爽太のキャラクタとが、物語をさらに面白くしているのは間違いない。二人の関係のこれからは、まだまだ簡単には行きそうもないが、もっと続きを、と思わされる一冊である。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する