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坂の上の赤い屋根*真梨幸子

  • 2020/01/15(水) 09:58:42


人格者と評判も高かった夫婦が、身体中を切り刻まれコンクリート詰めにされ埋められた。血を分けた娘と、その恋人によって…。その残虐性から世間を震撼させた『文京区両親強盗殺人事件』から18年後。事件をモチーフにした小説が週刊誌で連載されることになる。そこで明らかになる衝撃の真実とは!?極上のイヤミス長篇。


のどかなタイトルとは裏腹に、凄惨で残酷で、愛情もや救いのかけらもない物語である。この物語の登場人物たちは、どんな人生を生きたくてこんな人格になってしまったのだろうかと、まるで別の次元の生物を見るような心持ちになってしまいそうでさえある。だが、どの人物にも寄り添えないからこそ余計に、その心の動きを追ってみたくなるのか、ページを繰る手はとまらない。最後の最後まで厭な気分のループで終わり、読後は眉間にしわが寄っていること間違いなしである。これぞイヤミスという一冊である。

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