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147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官*川瀬七緒

  • 2020/03/09(月) 16:33:56


全焼したアパートから1体の焼死体が発見され、放火殺人事件として捜査が開始された。遺体は焼け焦げ炭化して、解剖に回されることに。その過程で、意外な事実が判明する。被害者の腹腔から大量の蠅の幼虫が発見されたのだ。しかも一部は生きた状態で。混乱する現場の署員たちの間に、さらに衝撃が走る。手がかりに「虫」が発見されたせいか、法医昆虫学が捜査に導入されることになる。法医昆虫学はアメリカでは導入済みだが、日本では始めての試み。赤堀涼子という学者が早速紹介され、一課の岩楯警部補と鰐川は昆虫学の力を存分に知らされるのだった。蠅の幼虫は赤堀に何を語ったのか!


炭化した焼死体からボール状のウジ虫が出てくる描写など、目をそむけたくなるような場面が数多くあり、蟲が苦手な者としては、読むのがつらい部分もあったが、昆虫学者・赤堀涼子には、愉しくて仕方がないようなので、おつきあいすることにした。その描写以外はとても興味深く、初めて知ることもたくさんあって、刺激的な読書タイムだった。小柄で一見天然な赤堀が、「福家警部補」とダブってしまうのはわたしだけだろうか。とはいえ、警察上層部も引き続き捜査協力を依頼したようだし、次が愉しみなシリーズである。

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