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証明*松本清張

  • 2020/04/15(水) 18:18:28


小説家を目指す夫と、その夫を支えようとする雑誌記者の妻。原稿を採用されない夫の心は次第に荒み、修羅をさまようようになっていく。やり場のない憤懣は、妻への異常な追及へと変わり、次第に狂気へと―。二人の行く末は?「新開地の事件」「密宗律仙教」「留守宅の事件」、男と女の事件四編を収録。


題材の違う四つの物語である。初出は1969年だが、携帯電話などが登場しないだけで、まったく古びていないのが驚きである。ほぼ手直しせずに現代にも通用しそうである。そして、最後に真犯人を追い詰める際の、理路整然とした要素のくみ上げ方や、積み立て方は、さすがとしか言えない緻密さである。若々しい感覚で読める一冊でもある。

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