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プリンセス・トヨトミ*万城目学

  • 2020/05/19(火) 16:47:13


このことは誰も知らない―四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。秘密の扉が開くとき、大阪が全停止する!?万城目ワールド真骨頂、驚天動地のエンターテインメント、ついに始動。特別エッセイ「なんだ坂、こんな坂、ときどき大阪」も巻末収録。


前半は、会計検査院の仕事が描かれていて、お仕事小説か、と思わされる。いつ万城目ワールドに連れて行ってくれるのか、と訝しみ始めるころ、やっとのことで雲行きが怪しく(正しく?)なってきて、そこからはぐんぐん思いもしない方向に物語が進んでいく。だが、荒唐無稽で想像もできない展開か、と聞かれれば、全面的に首肯することができるわけではなく、なんとはなしに、大阪でならあり得るかもしれない、とも思わされてしまう。大阪国民カッコイイ、とエールを送りたくもなってしまう。そしてさらには、会計検査院の面々、松平、鳥居、旭・ゲーンズブールの三人のキャラがそれぞれ立っていて魅力的なのである。それぞれに自分の役割を果たしている感じが、三人らしくていい。登場人物みんなに好感が持てて、愉しい読書タイムをくれる一冊だった。

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