霧笛荘夜話*浅田次郎

  • 2005/05/05(木) 20:51:17

☆☆☆・・


港の桟橋を渡ると否応なくたどり着いてしまう不思議な佇まいのアパート・霧笛荘。
その大家である 小柄な中国人の老女・太太が語る 過ぎ去りし霧笛荘の日々と、その日々を織りなした6人の住人たちのこと。

わけありの暮らしの果てに霧笛荘にたどり着いた人々は、奇妙な形のおんぼろアパートにお金では購えない何かを得たのだ。
バラバラな人々の奇妙だがあたたかいつながりは、地上げ屋でさえ解くことは出来なかったのだ。
けれど、それを思い出として語らなければならない太太の胸の裡はいかばかりであろうか。

霧笛荘へと続く橋は傷を癒してくれる異界・ある種 お伽の国の架け橋だったのかもしれない。

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「霧笛荘夜話」浅田次郎著、読んでみました。

  「霧笛荘夜話」浅田次郎著、読んでみました。エッセイとかはともかく「浅田次郎」に小説を書かせると本当に外す作品が少ないですねぇ。今回の「霧笛荘夜話」も期待に違わず素晴らしい作品でした。冒頭の風景描写の素晴らしさもさることながら、作者に少し暗い過

  • From: 男を磨く旅 |
  • 2007/02/15(木) 12:55:41

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