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チョコレート・アンダーグラウンド*アレックス・シアラー

  • 2005/05/10(火) 21:00:27

☆☆☆☆・



児童書です。
本自体がチョコレート色でできていて、文字までみんなチョコレート色なのです。分厚いチョコバーみたいに。

健全健康党が政権をとった途端、チョコレートや甘いものが禁止され、国中からチョコレートがなくなってしまいます。
なぜ支持する人が少ない健全健康党が政権の座に着いてしまったかというと、誰もが「自分が投票に行かなくても、他の人がちゃんとした政党に投票してくれるはず」と思って投票に行かなかったからなのでした。

でも禁止されれば闇で扱われるのが世の常。この物語の主役、スマッジャーとハントリーも周りの信用できる大人を巻き込んで地下にチョコレートバーを作るのです。

政府のチョコレート狩りは激しさを増し、人々は抑圧されていきます。

スマッジャーやハントリーや チョコレートを忘れられない人々はどうなるのか、チョコレートは永遠にこの世から消えてしまうのか、最後まで息もつかずにページを捲ってしまいます。

最後に、訳者の金原瑞人さんのあとがきの一部を載せておきます。
 「チョコレートが禁止されるなんて、そんなばかな」
 と思っている人は、この<チョコレート>を<自由>と
 置き換えてみてほしい。すると、ぞっとしないだろうか。
 どうせ選挙に行ったって、結果は変わりはしないんだからといって、
 無責任なことを言っているうちに、思いがけない政府が誕生するかもしれない。


V
V

TB
本を読む女。改訂版
おいしい本箱
苗坊の読書日記



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「チョコレート・アンダーグラウンド」アレックス・シアラー

健全健康党が政権を握った国。なんとチョコレートが禁止されてしまう。 チョコレートが大好きな少年2人は、売店のおばあちゃんの家に チョコの材料があることに気づき、チョコの密売を計画、 密売、そしてチョコレートバーは成功を収めたかに見えたが・・・?

  • From: 本を読む女。改訂版 |
  • 2005/07/10(日) 01:53:16

「チョコレート・アンダーグラウンド」 アレックス・シアラー

「チョコレート・アンダーグラウンド」 アレックス・シアラー  *海外、児童文学、民主主義とは(?) 予約のすえ、やっと入手。禁酒法ならぬ禁チョコレート法の下、密売人となった少年二人の物語。ディティールの甘さは、児童文学ということで、多少甘くしておきましょう(

  • From: 図書館で本を借りよう!~小説・物語~ |
  • 2005/08/02(火) 14:54:24

この記事に対するコメント

チョコ食べたい

TBとコメントありがとうございます!!
私もこの本の装丁、好きです。
今日やっぱりチョコレート買ってきちゃいましたよ。食べたくなりますね~。
秋でおいしそうな限定チョコいっぱい。
悩みました・・。

  • 投稿者: ERI
  • 2005/10/04(火) 13:17:53
  • [編集]

ひとつ食べると

止まらなくなっちゃうんですよねぇ^^;
芸術の秋・読書の秋・スポーツの秋
そしてチョコレートの秋^^♪

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/10/04(火) 13:56:09
  • [編集]

こんにちは。

アレックス・シアラーさんの本、大好きなんですよ。
毎回ストーリーや内容が全く違うので、楽しみなんですよね。
この本も面白かったですね。
チョコがなくなったら、私は生きていけません。。。
甘いもの大好きなので^^
TBさせていただきますね^^

って、今回は反映されるかしら・・・。

  • 投稿者: 苗坊
  • 2006/07/03(月) 12:26:46
  • [編集]

TB
相変わらず相性がよくないみたいでごめんなさい。
どうしてかわからないので
どうしたらいいかわからなくて
何の対処もできないけれど
懲りずにいらしてくださいませ。

大人は大人の解釈で読める児童書
っていう感じでしょうか。
アレックス・シアラーさん。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/07/03(月) 12:50:47
  • [編集]

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