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遠慮深いうたた寝*小川洋子

  • 2022/01/08(土) 17:55:00


作家の日常が垣間見られる9年ぶりのエッセイ集!

どのエッセイも結局は
文学のない世界では生きられない
ことを告白している――小川洋子

日々の出来事、思い出、創作、手芸、ミュージカル……
温かな眼で日常を掬い取り、物語の向こう側を描く。
2012年から現在まで続く「神戸新聞」好評連載エッセイ「遠慮深いうたた寝」を中心に、約10年間に発表されたエッセイの中から厳選し、「手芸と始球式」「物語の向こう側」「読書と本と」の4章で構成する珠玉のエッセイ集。
*美しい装丁 九谷焼による陶板画・上出惠悟/デザイン・名久井直子


ときどきエッセイだということを忘れさせられるような、物語めいた世界に連れて行かれる。著者の日常が描かれてはいるのだが、著者の目を通してみた世界は、きっと細部がことにクローズアップされ、奥深くを顕微鏡で覗いたような景色なのかもしれないと、ちょっぴり思ってみたりする。同じ景色を見ても、わたしとは全く別のものが視えているのではないかという気がする。そんな著者の目を、ほんの少しだけ体験できた心地になれて、得したような気分になる。装丁の陶板画のような、滑らかな手触りも感じられる一冊だった。

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